ルーマニア医学部「入試の概要」ページで記した通り、ルーマニアの医学部は日本やその他の国の制度と比較して「入学時」のハードルは低いかもしれません。

しかし、入学できたら「ベルトコンベア方式」でオートマチックに卒業できるようなシステムにはなっていません。

ルーマニアの医科大学に「入学」してから「卒業」(EUでの医師資格取得)までの道のりについて、おおよその内容を下記に記します。


卒業試験について

通常年度の「進級」と異なり、「卒論」は大きな関門となります。

「病院実習」「口頭試問」「英語でのプレゼンテーション」「卒業試験」と、高いハードルが連なりますが、間近に迫っている“Tossing the Caps”(卒業式で、一斉に帽子を高く放り投げる瞬間)をイメージして乗り切ります。

試験終了後の様子 カロルダビラ大学のエントランスにて
試験終了後のホッとした様子

《難関の「卒業試験」を終えて》
試験の問題数は120問で、正解の数は最高で600でした。

その内幾つ正解を選んだかでそれぞれの受験者のスコアが計算されます。

時間は2時間でした。

私にとってそれまでの6年間の学期末の試験は、結構プレッシャーを感じて受けたことが多く、その結果が出るまでのストレスで気分の晴れない時間でした。

そのように時間が足りない試験は過去に何回もありました。

しかし、この卒業試験はとにかくこれまでと違って余裕を少しでも持つて臨んでみようと言い聞かせて臨みました。

その結果、一通り終えた時点で全問をもう一度見直すほど余裕を持つができました。

(初めての経験でした)

結果は、自分で思ったより点数は低かったですが全体的にかなり上位で、晴れて卒業することができました。

 

2022年国立「カロルダビラ大学」医学部を卒業  MSA代表 高木 保之

 


留年について

かつてはどの医科大学も「進級率」が高く「留年」の割合はさほど高くありませんでしたが、最近は様子が変わりつつあります。

大学によって内容は多少異なりますが学力の判定は「定期試験」>「口頭試問」>「本試験」などのプロセスを経て行われます。(「定期試験」とは、それぞれの学期中間に行われる定期小試験)

上記の判定で合格ラインに達しない場合、何度か「追試」を受けるチャンスが与えられます。
※「追試」のチャレンジがうまくいかなかった場合に「留年」となる

留年率はおおよそ20%(大学によっても異なる)となっており、特に低学年での留年率が高いです。

※ほとんどの学生が同じ学年をもう一度やり直すが、なかにはスピンアウトする者もいる

※毎年「夏休み」が追試対策に費やされることが無いよう「普段の努力」と「不断の努力」が大切

 

↓Grigore T.Popa医科大学「留学生:二年生」によるインタビューの様子です↓


なんと言っても「英語力」

最も避けなければいけないケースは、

英語の授業が理解できない⇒ついて行けない⇒「留年」⇒重なれば「自主退学」と言う展開です。

その意味で、英語の習得は必須となります。

なお、卒業までのプロセスで「本物の英語力」が身に付くという「大きなメリット」があることも意識して臨んでください。

 

★メディカルと理科の基礎英語★

一年生~三年生を乗り切るためにスタートラインで躓かないことも大切です。

そのための「理科基礎」と「医学用語」をあらかじめ英語で学んでおくことによるメリットも大きいと考えます。  


この項のまとめ

いろいろと厳しい表現があったかもしれません。
しかし、現実に入学から卒業と言うゴールに到達できるのは全体の70%前後と言われています。

※高額費用を支払っていても、留年・スピンアウトは一定の確率で発生しています

途中で挫折することなく「卒業(医師資格取得)」のゴールを迎えるには、「英語力」+「粘り強い日々の学習(予習&復習)」を継続する強い心です。


パンデミック時には医学生も駆り出されて一斉にワクチン接種を行いました。
在学中、ボランティアでワクチン接種のお手伝い

 

↓高木からのメッセージです↓

 

  

 

「Keyは英語力かなぁ…」「あとは根性だけかも…」

 

 

 

ルーマニア医学部「英語コースOnLine予備校」

MedSutudentAbroad 代表 高木 保之