東欧の医学部へ留学する際、多くの場合「予備校」または「エージェント」が介在(各種サポート)します。
当該国の事情すらご存じない方々にとって、これらは心のよりどころ(安心材料)になるのでしょう。
しかし、提供される役務(授業/サポート)に対しとても高額な料金が設定されているケースがあります。
このページでは「予備校」「エージェント」を選択する際の「留意すべき点」について記述いたします。
※ルーマニアには、必ずしも「エージェント」などのサービスを受けなければならないというルールはありません
(どなたでも個人で対応し、正式な「合格通知」を受取ることができます)
※ルーマニアの大学(医学部)で、日本に公式な「事務局」を設置している事例はありません
(「エージェント(業者)」が「事務局」と称した表現を使用しているケースがあります)
※エージェント(業者)が行っている「入学審査」「書類審査」などについて、ルーマニアの大学は一切かかわっていません
(正規の各種審査や合否判定は大学の専権事項です)
※正式な入学許可はルーマニア政府から発行される「Letter of Acceptance(入学許可証)」が唯一のドキュメントとなります
某エージェントによってルーマニアへ送り出された留学生から実際の声…
「とても高額な費用を支払わされた」
「聞いていたサービス内容と違っている」など事後に不満の声が複数寄せられています。
※ホームページや資料(各種広告・YouTubeなど)には都合の良いこと、見る人に誤解を与えるような内容が表示されているケースあり
※自社以外のエージェントとの「接触」や「情報漏洩」には厳しいペナルティーが科される内容の「契約書」を書かされてしまった(怯えた様子)…と言うケースあり
多くのエージェントが「サービスメニュー」については誇示されていますが、各種サービスにかかる費用は明示されていないケースがほとんどです。
そのため、「受講費用」「申請代行費用」「サービス(サポート)料金」などがなかなか提示されず「総費用」を把握することができなくて困ったといった話もありました。
海外留学にはエージェントへの支払いの他に「大学の学費」「外国での生活費」と大きな出費が重なります。早期に「総費用」を開示してもらえば留学プランの全体像を捉えることが可能になります。
※東欧「医学部」留学に関わるエージェントのWEBサイトでは、参考的に記載された「生活費」が現実より低い金額で記載されているケースが散見されます(渡航後「予算の見当違い」と言う事態に遭遇しないよう、事前の調査はしっかりと)
※パンデミック以降の「インフレ」と「為替変動:円安」が加味されていない
多くのケースを見て(聞いて)みると、一つの疑問が浮かび上がります。
「医学部だから費用は高くて当たり前」「それでも日本の大学と比べれば割安だから…」など、既成概念と固定観念と言われるものが留学生本人やご家族の間に浸透しているように感じることがありました。
その結果、エージェントに支払う高額費用に違和感を感じることなく物事が進んでしまうのでしょう。
しかし、これではせっかくの「東欧留学」のメリットが失われてしまいます。
そもそも、その高額な費用は現地で必要な留学生の「生活費」の数年分に相当してしまう金額だからです。
「必須事項」としてお伝えしたいことは⇒各種「サービスの内容」と「費用」を複数のエージェントに提示させ、その内容を比較することです。比較の結果では驚くべき実態が見えてきます。
ルーマニアの医学部へ留学する際は「英語コース」を採用している大学を選択する必要があります。
それは留学生を受け入れる体制が整った医科大学であるからです。
現在ルーマニアには12大学で留学生用の「英語コース」を実施しています。
MedStudentAbroad (MSA)では12校から日本の皆様にお勧めできる医科大学として9校を厳選いたしました。
そして、これまでに9校中7校へ日本人留学生の入学をサポートさせていただいた実績があります。
このことはとても大切な事柄です。
なぜなら立地条件や学費、そして校風などそれぞれの医科大学には特色があります。
それに対し、入学希望者の要望並びにその方の学力に照らし最適な留学先を選択することが可能になるからです。
ところが、エージェントによっては「特定の大学」以外に選択肢がなかったというケースをお聞きしました。
6年間の留学期間を当地で過ごす留学生にとって、志望する大学の選択は大きな意味を持ちます。
あらかじめ一校に絞られては検討の余地すらなくなってしまいます。
依頼をするエージェントに対しては遠慮することなく、複数の大学に関する情報や各種条件の説明を求めてください。
商談が煮詰まってくるまで「条件(価格)」を明示されないケースがあります。
※なるべく早期にすべての条件(金額とサービス内容:受講料、申請代行費、各種サポート料)の具体的な提示を求める
※また「募集定員が残り〇人です」「〆切が〇月〇日」などの古典的な手法に影響されないよう留意する
※「奨学金(給付型)」などの記載は全ての留学生が対象となるものではない⇒不確実性を念頭に検討する
【必要なサービスを適正な価格で】
何が必要か、何が必要でないか、いくらが適切な価格かをしっかり見極めることで留学時の不要な経済負担を回避することが可能になります。